【改修工事】築101年の古民家賃貸物件改修

制震ダンパーの設置・屋根葺き替えで地震への備えも

先日お引渡しをようやく終えました物件、大正11年築の古民家改修工事の全貌を公開していきたいと思います。元々茅葺の屋根だったこちらの物件、緑色の趣のある瓦屋根に葺き替えられていましたが、この度の改修工事で「樹脂繊維混入軽量セメント瓦」という中々見かけない屋根材へ葺き替えを行いました。

樹脂繊維混入軽量セメント瓦は、陶器瓦屋根の重さの2分の1以下と軽く、断熱性・遮音性は陶器瓦屋根と遜色のない性能を持った屋根材です。昨今地震が多く、建物の西側へ傾きも見られており、施主様も居住用として貸し出すということを心配されておりました。築後101年と長い間地震に耐えてきた建物ですが、基礎からやり直して耐震改修の為には移築一択・・・ですが、移築するスペースもなく【免振・制震】という方法をご提案させていただきました。屋根を軽くし、室内外に制震ダンパーを設置することで軽減を図るという方法です。

建物は西側に増築された部分を解体し、西側の廊下は作り替えを行うことで、西側にかかっていた大きな負荷も解消できました。

水回りの改築

大正11年築という建物の為、昔ながらの炊事場と後から設置した台所、大きな窓のついたタイル張り・薪で沸かすタイプの浴室、建物の一番奥に設置されたトイレ、洗濯機置場は室外といったレトロ感たっぷりな物件でした。それでも貸家としての人気は高い方でしたが、大幅改修を行い、今後長く居住用としても使いやすいようにと施主様と何度も打ち合わせを行いました。

before↓↓↓

ポイントは可能な限りの動線確保を行う事!抜けない柱も多く、何より壁が少ない!という造りの為間取り図変更の回数は片手では足りませんでした。良い部分は活かしながらも制震ダンパーの設置場所の確保や壁量の確保も欠かせない為、営業も設計も現場もお施主様もアイデアを出し合い打合せを重ねました。

After↓↓↓

再利用できるものは可能な限り活かす

「古き良きを活かす」という方針で、間取り変更に伴って解体や使わない建具や材料を使用し、造り替えたり調整を行って既存部分との調和を取りました。水回りは新築の雰囲気ですがシンプルな白を基調として作り替えを行いました。

通常賃貸物件のクロス選びはKが行っておりますが、今回クロスや床は社長が全てチョイスを行っております。理由は施工スケジュールがタイト過ぎたからでしょうか。キッチンとお風呂・襖と畳縁の選択権は獲得したのですが、バランスが難しい現場でございました。

2部へ続きます。